-「心のうるおいと暮らしの豊かさを提案する」企業

 当社は近江商人として創業し代々勤倹な家風を守り、一世紀半に及ぶ歳月、この地で呉服問屋を営んでまいりました。変化に富んだ激動の時代を、革新的な商法と不屈の精神で商圏を拡大し、今では国内全域に及ぶ顧客に向けて、和装・洋品事業を展開する、ファッション総合ディストリビューターへと発展致しました。

 さて近年、企業価値に対する意識が高まり、大手・中小を問わずコンプライアンス(法令順守)やCSR(企業の社会的責任)の積極的な導入が図られております。もとより、企業経営にとって重要なキーワードであることは申すまでもありませんが、当社では創業時の近江商人精神が今に受け継がれております。

 それは、正々堂々と約束を守れる商いであり、また自らの利を図ると同時に他者の利も重んじる自利利他の精神、さらに祇園祭「長刀鉾」保存活動を通じて、京都文化の保存・継承に貢献するなど、これらの精神こそCSRの原点ともいわれ、当社では創業以来堅持しているものであります。

 今、暮らしを取り巻く環境は激しく揺れ動き、消費マーケットは多様化し価値観が様変わりしつつあります。市場は決して留まることなく、常に変化を繰り返し、外部の動向やトレンドに鋭敏な触角を持っていなければ、企業は衰退の道を歩むことになります。私達は時代の変化を素早くキャッチし、変革と創造への挑戦を続けながら、新たな勇気と信念をもって邁進していきたいと念じています。

代表取締役社長 井上俊郎
井上俊郎社長 名前

社章のいわれ

標章の「大」印と祇園祭の鉾をアレンジしています。円は「愛と和」を意味し、天に向かって伸びる「大」の鉾先は企業発展を表しています

標章のいわれ

1862年(文久2年)に、初代市郎兵衛が本家外村与左衛門の分家として、商いを開始した当初より標章として使用しています。創業当時は寺田屋事件など明治維新の幕開けを控えて、物情が騒然とする環境下でした。以来、1世紀半の歳月に亘る長い道のりを、時代の変遷の中で盛衰を繰り返しながら今日に引き継がれています。