京都・秋の紅葉といえば、
赤や黄色に色づいた木の葉と
未だ若い緑の葉が織りなす
自然の作る美しい錦に
「まさに錦秋!」
と感嘆の声をあげてしまいます。
ここでは、とっておきの
紅葉の名所をご紹介します。
東福寺
京都の紅葉名所として知られる「東福寺」。境内には約2000本のもみじが植えられ、その紅葉は屈指の名所とも言われるほど。この圧巻の紅葉を見ようと毎年多くの人で賑わいます。特に境内を流れる渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」に掛かっている「通天橋」は、東福寺でも紅葉が映える場所として有名です。
高台寺
高台寺は、豊臣秀吉の正室だったねね(北政所)が秀吉の冥福を祈るために創建されており、寺院の名の由来は、ねねが「落飾」した時、朝廷から賜った院号が「高台院」だったことにちなんでいます。
紅葉のライトアップといえば高台寺!というほど人気が高い高台寺のライトアップ。京都でもかなり早くからライトアップが行われており、当社オリジナルブランド「夢の座」デザイナーの「大和夢之介」も立ち上げ当初はそのプロジェクトにかかわっていました。小堀遠州作の臥龍池では、紅葉と木々が池の水面に鏡面反射しており幻想的な雰囲気を漂わせます。
清水寺
世界遺産「古都京都の文化財」の象徴的存在ともいえる清水寺。13万平方メートルの広大な境内には、国宝や重要文化財を含む30以上の伽藍や碑が建ち並びます。中でも京都の町を見下ろせる「清水の舞台」はあまりにも有名で、四季それぞれ違う表情が見られ、秋には紅葉の名所となります。夜間特別拝観にてライトアップも行われ、昼とはひと味違う幻想的な雰囲気で紅葉を鑑賞できます。
永観堂
「もみじの永観堂」といわれる、京都屈指の紅葉の名所です。
古くから紅葉の名所として知られ、その美しさは「古今和歌集」でも取り上げられており、1000年以上に渡り、その美しい景色で人々の心を魅了してきました。永観堂の紅葉の見頃は、例年11月20日前後と言われています。およそ3000本の紅葉が池泉回遊式庭園を彩り、多宝塔や御影堂を華やかに引き立てます。
南禅寺
南禅寺には、重要文化財で有名な三門があります。鎌倉時代後期に創建されたものの、室町時代に焼失しており、現在の三門は寛永5年(1628)藤堂高虎が大阪夏の陣に倒れた家来の菩提を弔うために再建したもので、禅宗様式独特の圧倒的な量感と列柱群が力強さを示しています。
三門は歌舞伎の人気の演目「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」で、石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と見得を切るお話の舞台です。この三門の楼上から見る、色鮮やかなカエデやモミジはまさに絶景です。
瑠璃光院
ここ数年、京都で写真を景色を楽しむ人たちにかなり人気が高いのが瑠璃光院です。ここの床や写経用の机に写りこむ紅葉や新緑が得も言われぬ美しさを作り出すからです。観覧の待ち時間が長い日は4時間かかるときもありますが、一目見たら生涯忘れられないと思うほどの美しさです。
京都御苑
江戸時代の末期まで公家の邸宅が立ち並び、のちに国民公園として整えられた「京都御苑」。約5万本の樹木が生育し、ウメやサクラ、モミジなど四季折々の美しい自然が鑑賞できます。秋が深まると、カエデに先立ちイチョウが黄色く染まり、徐々に色づくさまは必見です。以前は、御所のご近所に住む外市の名物上司から、御所の銀杏をいただいていました。各所に大きなカエデの木が植栽されており、苑内のベンチに座ってのんびりと観賞するのもおすすめです
東寺
東寺は、現存する唯一平安京の遺構です。平安遷都とともに桓武天皇によって建立された東寺は、嵯峨天皇が唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師空海に託しました。
東寺といえば、京都のランドマーク、五重塔です。五重塔と紅葉の組み合わせは、まさに「これぞ京都の秋!」の見事さ。境内には250本ほどのカエデが植えられており、見応えがあります。
北野天満宮
北野天満宮は天神信仰発祥の地であり、日本中に12000社もあるといわれる全国天満宮・天神社の総本社。桃山時代に豊臣秀吉公は洛中洛外の境界、水防のための土塁「御土居」を築きました。その一部が残る境内の西側一帯は史跡として指定され、現在、約350本の紅葉を有する名所「もみじ苑」となっています。
御土居に自生する約350本のモミジが、紙屋川に架かる朱塗りの鶯橋を飾り、紙屋川の水面に映え渡り人々を錦秋の世界へ誘います。